芸術の雑学集
■モナリザの雑学
レオナルド・ダ・ビンチの代表作に「モナリザ」や「最後の晩餐」などがあるが、これらの題名はダ・ビンチ自身がつけたものではない。これは、ダ・ビンチが活躍したルネサンス時代には作品に題名をつける習慣がなかったため。
■民謡の「ハァ~」
佐渡おけさや東京音頭など、民謡には「ハァ~」から歌いだすものが多いが、これは、昔の民謡は即興で歌詞を作って歌うものだったので、
歌い手が歌詞を考えるための時間稼ぎのために歌っていた「ハァ~」が、いつのまにかそのまま歌詞になってしまったため。
■ピアノの正式名称
ピアノは元々、チェンバロを土台として作られたもので、「clavicembalo col piano e forte(強くも弱くも弾けるチェンバロ)」と名づけられた。その後、「piano(弱く)」の部分だけがのこり、ピアノと呼ばれるようになった。
■吾輩は猫であるの猫の名前
「吾輩は猫である 名前はまだない」で始まる夏目漱石の「吾輩は猫である」。
この物語のモデルは明治37年に夏目家に迷い込んできた一匹の黒猫といわれている。
この猫は小説が完成した翌年の明治41年に死亡しているが、小説と同じように結局最後まで名前をつけてもらうことがなかった。
■ゴッホの雑学
「タンギー爺さん」や「ひまわり」などで知られ、1990年には125億円というオークション史上最高値で落札された「医師ガシェの肖像」を描いた世界的な画家「ゴッホ」だが、生前に売れた彼の絵は、「赤いぶどう畑」という作品ただ一つ。
■ピカソのフルネーム
闘牛などの絵画で知られるピカソのフルネームは「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランチスコ・ド・ポール・ジャン・ネボムチェーノ・クリスバン・ クリスピアノ・ド・ラ・ンチシュ・トリニダット・ルイス・イ・ピカソ」だが、あまりにも長いため本人でさえも覚えていなかった。
■カスタネットの色
教育用楽器として使われているカスタネット。
赤と青の二種類の木片をゴムでくくってあるが、これは昔、男の子は青、女の子は赤いカスタネットを使っていた名残で、男女兼用で使えるようにするために赤と青を組み合わして作ったため。
■音名は何語?
音楽の時間などで習う一般的な音名「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」は、全てイタリア語。
日本語で表すと「ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ 」
英米では「C D E F G A B 」
「ドレミ」の由来はグイード・ダレッツォが作曲した「ヨハネ讃歌」という曲の歌詞の頭文字をとったもの。
■フルートの雑学
現在フルートは「金」「銀」「プラチナ」などの金属で作られているが、金管楽器ではなく、木管楽器に分類されている。
■補足
同様にクラリネットも木管楽器。
■ベートーベンの肖像画
学校の音楽室などに飾ってある、ベートーベンの肖像画はひどく不機嫌な様子で描かれているが、これは、その日に家政婦が作った料理がとてもまずかったため。
■ハッピーバースデートゥーユーのオリジナル
誕生日で必ずといっていいほど歌われる有名な曲「ハッピーバースデートゥーユー」
ギネスにも世界で一番歌われている曲として登録されているが、
「Happy Birthday to You」は替え歌で、
元々は「Good Morning to All」という幼稚園で朝の挨拶をするために作られた歌。
それがミュージカルで替え歌の方が使われて有名になってしまって現在にいたる。
■補足
「Good Morning to All」が発表されたのが1893年。
その約30年後に「ハッピーバースデートゥーユー」を2番の歌詞として発売しました。
■雨ニモマケズ
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は教科書でも取り上げられる事が多く、
「雨ニモマケズ」から始まり、「サウイフモノニワタシハナリタイ」で終わる詩とされているが、
実はそれで終わりではなく、続きがある。
しかし、宗教色が強かったため、
教科書だけでなく、多くの媒体で最後の部分はバッサリとカットされて現在に至る。
■補足
「雨ニモマケズ」は、生前に発表されたものではなく、
賢治の没後に発見されたメモ帳に書かれていたもの。
「雨ニモマケズ」全文