夏になると毎年、ホラーや怪談などをテーマにした番組が放送されますが、
その中で「ノロイの掛け軸」というものが現実にあったという内容のものを以前テレビで見ました。
その内容は、描かれている女性が微笑んで見えた人は一週間以内に必ずなくなってしまうという言い伝えがある掛け軸が、北陸のお寺に存在していて、実際に
その掛け軸を見に来た東京の女子大生が一週間後に亡くなってしまった。というものでした。
始め聞いたときは少し怖かったのですが、あらためて考え直してみると、
どうしてもツッコミを入れずには入られない事があったのでこの機会に・・
「そんな危険な掛け軸を観光客に見せるなっ!」
しかし、実際に全国のお寺や神社などにはそういったいわく付きの物が数多く存在します。
「髪が伸びる呪いの人形」だったり、「絶対に取れなくなる鬼の仮面」など
例を挙げればきりがありませんが、何故そういったものが全国各地で見受けられるのでしょうか。
昔は今とは違い、多くの人がそれ程余裕のある生活をしていた訳ではなく、
当然田舎のお寺なども裕福ではありませんでした。
一説によると、お賽銭というもの自体が昔はあまり定着していなかったらそうです。
そのかわりにその年に採れた野菜や果物をお寺などに納めていたらしく、貴族などからの支援を受ける事のない地方にあるお寺などは、かなり財政的に厳しかったようです。
そこで登場するのが、「呪いの〜」となります。
「呪いの〜」目的の見物人が増えれば知名度も上がり、当然お寺の経営も安定します。
つまり、昔は冠婚葬祭だけではなく、ある意味エンターテイメント的な要素も持たせるためにそういったものが存在しなければならなかったと推測されます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆つぶやき
子供の頃に一度行ったことがある神社には、金太郎として有名な坂田金時がぶつかった時に出来たといわれる「タンコブ」が付いている記念碑みたいな石があったが、
「どうして石の方にタンコブが付くんだろう?」
と子供心に思いました。(笑)
2003/02/28